投資はリスクが高いと言われますが、このリスクってなんのことかわかっていない人が多いなーと思うことがあります。
リスクといえば損をイメージしがちですが、これはリスクそのものをさしていません。
リスクとは値動きの大きさです。
それ同じだろうと思うかもしれませんが、この認識の違いは大きいんですよ。
資金をコントロールできる
「リスク=損」と考える人の場合、ただただ損を恐れるという感覚的な結論をだしがちです。そこにはリスクに対するリターンの考えもありません。損する可能性があるから怖い、だから避けるというわけです。
対して「リスク=値動き」と考える人は、資金をコントロールできるようになります。
値動きの大きさに焦点をおくことで事前に損失の可能性を想定できますし、そこに対して投下するお金をどれくらいにするか判断できるようになります。 これは投資するうえで必要な資金管理そのものです。
損する可能性が嫌だから近づかないんだ!と感覚で判断する人とは大きな違いです。
リスクの大きさを比較
リスクが大きい投資対象の代表といえばなんといっても仮想通貨ですよね。
1日で50%以上落ちることもありますし、数日で10分の1になることもあります。
これなんて高値からみたら98%ダウン。100万円買っていたら2万円!
しかも2018年1月~3月の2ヶ月間でこれだけ下げています。
たいしてS&P500はこれ。

リーマンショックのときでも下落は58%でした。約1年半かけての値下げ幅です。
仮想通貨の方がリスクが大きいというのは感覚としてわかるでしょうけど、この値動きの違いこそがリスクの意味です。
リスクを評価して投資判断する
投資はリスクが高いとひとくくりにする言葉は、実はかなり乱暴なんです。
リスクはそれぞれの商品によりけりです。 これにはいわゆる投資商品にかぎらず、預金も含まれます。物価が上がっていけば現金の価値は減っていくわけですから、それも値動きなわけでリスクとなります。
いたずらにリスクという言葉を損だと怖がるのではなく、値幅を評価して資金の振り分け先を決めることが大事ですね。