
たとえ同じ銘柄を投資したとしても、かたや利益を出して、かたや損失に分かれます。
投資スタンスやルールによって売買の判断が変わるからです。
同じチャートを見たとしても、ここは買い、これは売りと判断が分かれますね。
人によって同じものをみても見え方は変わるということがよくわかります。
なので、ただ単純に銘柄を知ったところでうまくいくわけではない。
そして手法を知ったところで、そのやり方を守れるかどうかはその人次第。
感情に振り回されちゃ手法は意味をなさなくなっちゃいます。
ひたすら目の前の値動きに振り回されるからです。
不確実な中で生きていくには、結局はその人に合った投資法を確立するしかないですね。
と言うのは簡単ですが、投資法を模索しているときはホント迷宮にいる感覚。
いつになったら見つかるんだ・・と、お先真っ暗です。
ぼくは4年近くかかりました。
確立できたといっても、別に難しい答えに行き着いたわけではありません。
シンプル。
株式分割を期待できる+優待ある銘柄を長期保有するというもの。
でもこれを投資を始めた頃に自分が知ったらどうだったでしょう。
間違いなく実行できませんでしたね。
資産の増える速度は基本的にゆっくりだから。
「デイトレでバンバン稼いで億トレーダーに早くなりたい!」
そう思ってやり続けられなかったですよ。
実際そう。
投資を始めた直後に投資歴40年の人に投資法を聞いたことがありました。
それは優待権利月の数ヶ月前の銘柄を買うのが一番いいという話しでした。
それ聞いて思ったのが「そんな悠長に月日をかけたくないんですけど。」
結局そのやり方はせずにデイトレ研究に明け暮れました。
いろいろ試して3年過ぎたころから「これはもうダメだ」と認めざるをえなくなったんですよ。
家族も増えるしいつまでも張り付いていられない。
ということで、中長期投資へ切り替えました。
そうして試行錯誤した結果、ようやく自分に一番合っていると言える投資法を確立できました。
いま思うと最初に聞いた優待銘柄投資と似ていますね。
投資軸ができたことで、経験がどんどん活かせるようになりました。
反省や振り返りによって調整がしやすいからです。
軸がなかったら「この手法の方がよさそうだな」とふらふらするだけ。
自分に合ったやり方を確立することが重要という意味はこういうことなんだなぁ、とようやくわかったものです。
もしも銘柄知っても手法を知ってもうまくいかない、なぜだ!?
と困っているなら、それは軸がないからです。
こういうときって、近視眼的になっていることが多いです。
とにかく投資中心な生活になっている。
こういうときって、実際のトレードも目先の値動きしか見なくなっているもの。
「この先上がるの?下がるの?もうまったくわからん!」な状況なら間違いなくハマってます。
一度、自分の生活スタイルに溶け込ませられるやり方かどうか?を見返してみるといいです。
あくまで人生が中心で、そのための投資。
投資との距離感は心の余裕を作ります。
その距離感を保てる投資スタイルができれば、手法を真に活かせるようになりますよ。