
どっちなの?
「タイミングをみて買った方がいい」
いや
「タイミングに頼る投資はダメだ」
こんな意見があって真逆にみえます。
これもまた前提が違っている意見なんですよねぇ。
長期投資を前提に結論をいうと、
タイミングをみて買う必要はない。ただし流れにのっているならば。
タイミングをみて買う必要はない。ただし流れにのっているならば。
です。
価値があって流れがプラスならタイミング不要
長期投資はプラスの流れにのらないといけません。
だってもしもマイナスに乗ってしまったらずっと地獄だから!
この流れというのは株価だけをいっているのではなく、その背景となる業績の見通しのことも指しています。
この二つの流れが上げ方向ならば、タイミングはどこでもいいのです。
銘柄に実力があればそのうちたくさんの人に目にとまって、大きな時間帯のなかで株価は上がっていくものですからね。
とはいえ買う価値が本当にあるかどうかは判断しきれるものでもないので、ここでチャートが使えます。
チャートでこれまでの市場の評価を確認して、これが下落トレンドじゃなかったらOK。そのとき買える値段で買えばいいです。
ちなみに「流れを見る」ってのと「タイミングを見る」というのが同じに見えるかもしれませんが、違います。
流れを見るのは過去から現在。タイミングを見るのは今から少し先の未来。
未来の流れはわからないという前提にたっているので、チャートでみているのはこれまでの流れです。
未来はわからないからタイミングをはかる重要性はないって思っています。
未来をイメージするのに活用しているのが銘柄そのものの実力であり、見通し。
だから銘柄の価値判断が重要なんです。
値動きに対する発言の意味
そういえばたまに「出来高が減って売り落ち着いているようにみえる。これは買いどきキター」なんて言うこともありますが、これ言ってしまうとノリです。
もともと買う気があるなら、別に売り落ち着いてなくても買っていたからです。
買おうと思ったときと売り落ち着きにみえる値動きがたまたま合致していて、「お!これはいいタイミングだった、ラッキー」って思ったとこでの発言なんです。
まぁ「ラッキー!」と言いながら買った直後にいきなり下がることもあって、全然ラッキーじゃなかったってこともよくありますねぇ。そんなもんです。
買い増しの参考にタイミングを使うのはあり
長期投資のなかで買い増しすることもありますが、こういうときはなんらかルールがあると便利。
そのルールとして値動きのタイミングを利用するならアリですね。
たとえばローソク足に長い下ヒゲでた、株価が日足で横ばいになった、そしたら買い増しようってやり方です。なんでもいいです。
ただしそのタイミングがくるかは謎なので、全然買い増しできなくなるかもしれません。
ここで積立投資の方が有効になってくるところがあります。
たとえば毎月給料入ったら買うとか、月末に買うとか。
この手段を選んでいる人からしたら、それこそ「タイミングに頼る投資はダメだ!」とバッサリ切ってくるのでしょう。
とにかく大事なのは銘柄そのものの見通しと流れ。
タイミングを読もうと努力するより、こっちの見る目を育てる努力の方が価値的です。