5年前、不動産業界に身を置いていることと会社からの推奨もあって宅建をとりました。
宅建とは「宅地建物取引士」という国家資格。
不動産業を営むのに必要な資格です。
テストがあるのは10月中旬が通例。
僕は8月から勉強を始めたのですが、2ヶ月半で10点程度の状態から41点まで一気に点数をのばしました。
しかもこのときは不動産知識がほぼありません。
サブリースという意味さえ知らない状態でした。
異業種からの転職組で30歳をこえてこの業界に入ったこともあり未知でしたが、それでも独学で合格しました。
宅建は独学でも十分合格できる試験です!
ここでは自分なりに見つけた勉強方法を公開します。
これはほとんどの資格勉強で活かせる勉強方法ですよ。
このやり方で勉強すれば間違いなく点数は伸びます!
勉強のポイント
- 問題集から勉強する。
- 量より質。
- テキストは体系化して知りたいときに利用する。
何も業界を知らない人が宅建に取り組むときの壁
最初の壁、それは単語や言い回しが小難しいため眠くなるということ。
テキストから勉強を始めた日にゃ、もう眠気との格闘です。
この状態では頭に全然残りません。
もしもがんばってテキストを終わらせたとして、どれだけ頭に残ってるでしょうか。
試しにテストをしても結果は壊滅的。
記憶に全く残ってない。
これでは時間を無駄にするだけです。
だから、テキストから入ってはいけません!!
問題集から取りかかることです。
問題からどうやって解くんだよ・・答えられないじゃん。
と思う方は多いでしょう。
問題集から取りかかりますが、問題は解かないのです。
やり方はこれ。
「問題を読む。すぐに答えを読む。」
問題は通常、1問あたり4肢あります。
分解して1肢ごとに一問一答で読んでいきます。
最初はこれでも眠くなります。
なので、この段階で大事なのはテンポ。
深く考えずテンポよく進めていきます。
そしてここのポイントは時間制限で進めること。
仮に一肢30秒で問題・解答を読むとします。
すると一問あたりは1分20秒で終わる(30秒✕4肢)
問題集が250問とすると、全部で8時間20分。
1日2時間勉強したら5日以内に一冊終わります。
僕はあまりに眠くなったため、iphoneアプリのタイマーで30秒ごとに鐘を鳴らせて読み進めました。
もしも30秒で読み切れなかった問題は飛ばします。
最初の3周はその問題集を最初から最後までこなすことです。
1周目が終わると「終わった~」という少しの満足感が得られます。
1周目はこれでOKです。
そしてすぐに二周目にとりかかる。
一周目よりかは少し早くできるかもしれませんが、あいかわらずわからんな~で構いません。
三周目、このときは30秒設定でなく20秒設定にします。
そして相変わらずよくわからない単語、ひっかかる単語があればすばやくチェックをいれながら進みます。
読み切ったあとにまとめて単語をwebなどで調べておきます。
そして5周目まで回してくると読み慣れる問題が少しでてきます。
あいかわらず分からないものは苦手なものである可能性があるので、チェックしておきます。
6周目、ようやく問題を解きはじめます。
ただし解くといってもじっくり考えません。
少し答えを思い描いてすぐに答えを読みます。
このとき解答を記憶してしまっている問題もあるかもしれません。
解答が頭の中に思い描ければ・・・・ それってその問題に関しては合格レベルですよ。
6周目~10周目は、合ってる問題は○、怪しいのは△、間違っているのは×を問題の横に書いていきます。
一通り終わったら次の回は○は飛ばして△と×を一問一答で解いていきます。
正解したら△や×の上から○で囲います。
そして全ての問題が○になったら、再度全ての問題を回転させます。
こうして平均10回転ほどさせます。
民法の取り組み方
基本的に回転数をこなすことは同じ。
問題を解く段階になって考えても眠くならない段階になったら、民法だけは考える時間を設けます。
民法は知識だけでなく関係性の理解がポイント。
そして関係性を掴むためには、紙に図解することです。
人を△、建物を□として書いて、権利関係をイメージしやすくします。
人は複数人登場するので、Aさんなら、△の中にAと書いておきます。
図解に慣れてくると文章を読んだだけでも関係性をイメージする速度があがります。
あとはその関係性を意識しながら考えると、これはAさんはBさんよりも優先順位高いんじゃね?・・ということが判断できるようになっていきます。
問題集はどれが良いか
問題集はなんでもいいといえばいいのですが、ここでも回転式なりのポイントがあります。
ページ左側に問題、右側に答えがある問題集を選ぶ
問題をみて答えをすぐ読むために楽だからです。
これが、答えが本の後ろにあると大変です。
いちいちめくらないといけないので、ものすごく時間をムダにします。
僕はパーフェクト宅建シリーズを使いました。
・分野別過去問題集
・年度別過去問題集
・予想問題集
・テキスト
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このうち、最初は分野別を10回転。
そして年度別の過去10年分を10回転。
ひととおり回ったら予想問題集。
重複する問題もありますが、そういうのは重要な問題であることが多いので、何度も接っすることは良いことです。
しっかりこなすために計画をたてる

勉強の進め方は上記のとおり。
後はこの勉強法で進んでいくために計画をたてます。
このやり方は回転数がキー。
もしも一問あたり5分など時間をかけては一向に終わらなくなります。
なので、面倒かもしれませんが、だいたいどれくらいの速度でやるのかを確認しておくのです。
僕は計画を立てるのが好きなのですが、人によっては面倒と思うかもしれません。
でもここは重要です。
計画を全くしないで始めてしまうと、しっかり前に進めているのか途中でわからなくなります。
自分がどれくらいこせるのか、是非算出してください。
- 残りの日数を算出
- 平日と休日、それぞれの一日あたり可能な勉強時間を算出
- 問題数の全問題数を出す
- 問題の目安回転数をかける
【計算サンプル】
8月頭から始めて2か月半の時間があって週二日の休みがあるとします。
平日2時間勉強し、休日4時間勉強と決める。
とすると200時間の勉強時間がとれます。
この枠の中で収まるよう目標設定します。
全問題:750問(250問✕3冊)
回転数:10回
一肢の解答時間:25秒
↓
208時間ほどかかる
8時間オーバーですが細かいことは気にしないでいいです。
あまり窮屈だと面倒になります。
とにかく1肢25秒目安で進めると達成できることがわかりましたね。
3回転までは30秒でこなしても、4回転以後は20秒設定にするといけます。
覚えた問題なんて1肢あたり3秒程度で終わるようにもなりますよ。
総合すると当初予想よりも早くいけることが多いです。
なのでここで出す数字は厳密ではなくて大丈夫です。
分からない単語が気になったらどうする?
チェックしておいてまとめて調べます。
ただし最初は知らない単語だらけなので行わなくてOK。
3回転・4回転してきてなんとなく文面で言ってることがわかってくる状態になると、逆に分からない単語の意味が気になったりします。
そしたらチェックしておき、後でまとめて調べます。
都度チェックするのはやめましょう。
あくまでまとめてチェックすることです。
走ってる間はテンポ優先です。
テキストを使うタイミング
勉強時間は、基本的に問題集のみ取りかかります。
テキストは、事前に苦手なジャンルや気になる部分について通勤中などに読みましょう。
問題をこなしてからテキストを読むことで点と点が線で結びつくことがあります。
すると「こういうことだったのか」と頭が整理される瞬間があるのです。
体系化されてストンと自分の中に落ちるんです。
読んでも不明だったら・・・
まだ理解できないかと思うだけで気にしないこと。
苦手なジャンルもメモっておいて後でその分野を回転させる
苦手な分野があればメモっておきます。
- 借地借家法
- 根抵当権
- 宅地造成規制法
などなど。
僕はEvernoteを活用していました。
これもあとで隙間時間を見つけて、テキストを読んだり問題を眺めたりします。
ケアレスミス防止のために意識すること
結構重要なところ。
ケアレスミスのせいで本当は正解なのに2問落としたぁぁ!
なんてこと、結構あります。
ケアレスミスを防ぐためには、問題にとりかかる前にチェック。
以下について問題文章の上を○で囲むか、波線を書いておいてください。
- 主語を確認
- 答えは間違っているものを選ぶのか、合っているものを選ぶのか
- 何個選択するのか
普段の生活に宅建勉強を持ち込む
平日2時間、休日4時間、そんなにできるかよ・・
と思う方、まとめて時間を取ろうとしなくてもいいです。
昼飯だろうが常に本を持って歩く。
結果読まなくても気にしない。
とにかく持ち歩く。
食事しながらなんとなく読む。
とにかく宅建を生活に入れることです。
逆に「よしやるぞ!」では続かないことが多いです。
やる気なんかアテになりません。
「なんかいつも宅建やっている」ようにする。
そして、家であまりに眠くなるなら外で勉強するのもおすすめ。
僕は駅のホームでベンチに座って勉強、そしてコーヒーショップの窓際カウンターが一番はかどります。
図書館は静かすぎて逆に集中できなくなるタイプです。
ある程度周りがガヤガヤしている方が集中できるんですよね~
自分がどんな環境だと勉強しやすいか掴めたら合格したようなものです。
まだ分からない人は、この3つのうちどれが合ってるかだけでも掴んでおくといいですよ。
- 家で集中できるタイプか
- 周りは静かな方がいいタイプか
- ガヤガヤしている方がいいタイプか
自分が集中しやすい環境を見つけることはできるものです。
あと1か月もない!という人へ
宅建ってほとんどが知識問。
民法で多少考えるくらいです。
ということは宅建は追いこみがききます。
あきらめないでください。
2週間で10点あげることもできます。
まだ20点台の人は、年度別問題集の過去5年分を上記方法で3回転ほどしてみてください。
得意分野と苦手分野がみえてきます。
あとは知識系を徹底的に回すことです。
(知識系で多いのは、宅建業法・法令・税関係)
まとめ
- 教材を決める。
- 残り勉強可能時間を出す。
- 全問題数を確認。
- 1肢あたり何秒でとりかかるか決める。
- 1日あたり何問とりかかるか決める。
あとはひたすら回す!
取り組んだ分、結果はついてきます。
日々流れるように取り組んで合格を勝ち取りましょう!
