女性向けシェアハウス「かぼちゃの馬車」投資へのずさん融資が問題になったスルガ銀行は、2018年3月期決算で利益が大きく減りました。
GMOのグラフをみてもこのとおり。
2018年決算でガクっと落ちていますね。
「あんなことしてればそりゃそうでしょ」
なんて感覚的に思うかもしれませんが、決算にどんな名目が計上されて利益下がったかわかりますか?
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それは「貸倒引当て金」です。
これはお金を貸していた人が「もうカネ返せない!」なんてケースに前もって備えるものです。
決算短信をみると、これが401億円増えていますね。大きな額です。
スルガ銀行に限らず、決算を読むときにこの貸倒引当金が大きく変化したときは気にするようにしています。
うーん。
かぼちゃの馬車で融資を受けていたのはサラリーマンが多かったので、悲鳴が聞こえるようです。
少し話しがそれますが、不動産投資は株と違ってビジネスなんです。
不動産運営の会社まかせじゃなく、自分でソロバンはじいてスタートしないと大変なことになります。
- 入居者がいくらの賃料で入るのか?
- 入れ替わりの頻度はどれくらい?
- 毎年の修繕費は?
- 10年単位の大規模修繕はどれくらいかかりそう?
- 税金は?
ここら自分でおさえておかないといけませんが、やっていなかった人がたくさんいたんだろうなぁとこの額から感じました。
さてスルガ銀行ですが、株投資対象としてどうかというと利益が大きく減ったものの割安感があります。
営業キャッシュフローもプラスですし、利ざやも自己資本も上がってきています。
数字を増やそうとする点においてエネルギーのある銀行ですねぇ。
じゃぁ株を買うのかというと買いません。
そもそも銀行株は除外しているうえに、株式分割狙いになってからますます遠ざかっています。発行株式数は億単位と多いですからね。
割安になっているからスルガ銀行買ってみようかなって人がいたら、いや、他に買う株あるでしょーって言います。