
売上伸びてて利益率が高い優良銘柄を発見すると、PERが100倍を超えていることがあります。
よく言われるPERの目安は15倍。
この基準からの100倍というと高すぎますね。
100年先の利益を先取りしているという言われ方になるわけです。
こういう銘柄買いますか?
見た瞬間「高すぎ!」って思うのは僕も一緒ですが、もう一歩踏み込んで買い判断しています。
伸び率を参考にする
こういう株を買い判断するには伸び率を利用します。
まずは過去の実績から伸び率の計算。
その伸び率が維持できた場合、PERはいくつか?を出して評価するんです。
一株あたりの利益を元に計算する場合
- 四季報から一株あたりの伸び率を計算
- 3年後の一株あたり利益を計算
- 今の株価で3年後の一株あたり利益を割る
これでPERがでます。50倍未満なら買うのもありとしてます。
サンプルで北の達人
今の株価をPER100倍の800円とします。17年の一株あたり利益が8円。5年前が4円です。この情報を元にだしてみます。流れをさくっといきますので、計算式はまた後日紹介します。
- 8円÷4円 → 2倍
- 過去5年間で2倍ということは → 成長率約18%
- 8円が18%ずつ今後3年間成長した場合 → 13円
- 株価800円÷13円 → PER61倍
ということでPERが61倍とわかりました。
うーん、やっぱり高いですね。加えて発行株式数も見ます。北の達人は1億を超えて少しジャブジャブしてきました。
ということで、北の達人の買い増しは当面やめと判断しています。自己株買いからの消却をしてほしいな~
でも結局のところシンプルに判断
ただ、これって表面的な数字を使ってるわけで、このとおりに行くわけがない。
理想をいえば経営ビジョンや事業を見極めて判断。かつてのamazonをみて、今は赤字でもこれは絶対黒字化する!であったり、PER100倍超えでもここから更に伸びる!と判断できる人もいるでしょうね。
でも、こんな見極める目が持てますかね。ほぼ不可能ですよ。特にサラリーマン投資家は無理と割り切った方がいいです。
目を持っているのは実際にビジネスをしている人でしょう。それかベンチャーキャピタルで日々ビジネスを評価しているような人。でもそんな人でも大化け企業を当てられる確率って低いもんです。
なので、僕は投資判断において事業を深掘りしていません。
自分の成長のため、見る目を養うために事業を調べることはあっても、投資判断は表面的な数字でOKと割り切っています。
誰もが見れる数字とチャートがあれば十分。
シンプルがいいんですよ。 シンプルだと投資の検証しやすいメリットもあります。
だからPER100倍を超える銘柄についても、ちょっとした計算はあれど結局はシンプルにみる。
そしてリスクが許容できていれば買えます。
株価も参考にリスク判断
PER100倍がPER10倍に落ちたとします。10分の1です。もしもこうなっても許容できますか。
例えばPER100倍で株買うのに最低100万円必要だったとします。これが10分の1になったら?100万円が10万円になるんですよ。損失は90万円。大きいですね~。僕はこの時点で買いません。
でも最低購入が10万円なら?10分の1の1万円になっても損失は9万円です。これなら許容できます。
・・という風に株価も判断材料になります。
ただ、こういう判断だと大儲けはそれこそ無理ですね。PERの高い株をこうやって評価すると、結果的に強気な買い方はできなくなっちゃいます。やっぱりPER100倍って買われすぎなんですよね。買うと決めたとしても大儲けを夢見ないことです。
もしも大儲けできたらラッキーと思って喜びましょ。くれぐれも「次もいける!」と思って全力買いしませぬよう。