ちとマニアックで暑苦しい内容になってしまいそうだけど勘弁してほしい。
ちょいと気持ちが高ぶった状態で書くからだ。
きっかけとなったのは西谷国登(にしたに くにと)という音楽家。
この人物はヴァイオリン演奏家であり、指揮者でもある。
さらには練馬区の石神井で楽団を立ちあげて、国際的なオーケストラにすべく活動している。
将来は音楽家を引っ張りあげる音楽コンサルタントも目指しているようだ。
余談だけど練馬人図鑑なんて番組あるんだね。
さておき。
なんというか、おもしろい人だなぁと。
ちょいと自分の話しとなるが、かくいう僕は19歳のときに突如としてヴァイオリンを始めた。
それから4年間、ヴァイオリンどっぷりな生活を送ることに。
ヴァイオリンを始めたきっかけは・・・映画タイタニック。
船が沈むなかにあって四重奏を引き続けるシーンが格好良くみえましてねぇ。
ふと親に話してみたところ、ヴァイオリンの先生が近くにいると教えてくれたことで始まったのです。
勢いで習い始めてからはヴァイオリンの魅力にどっぷりハマった。
もう毎日弾きまくった。
と同時にたくさんの曲も聞いたし、一つの曲をいろんな演奏家で聞き比べもしていた。
ただ聴くだけじゃなく、イヤホンしながら部屋で一人立ちあがって目つぶってエアーヴァイオリンしてましたからね、はい。
これがまためっちゃ気持ちいいんですわ・・・
なかでも好きだったのがバッハの無伴奏曲。
その中において「シャコンヌ」が最高に好きだった。
シャコンヌもまた多くの演奏家が弾いている。
演奏家のシェリングはまるでオルガンを奏でるかのように演奏する。
ハイフェッツは音が玉のようにたつ演奏。
ギドンクレーメルは突っ走るようなスピード感ある演奏。
シャコンヌだけで15名くらいの演奏家の演奏を聴いた。
無伴奏だけでなくヴァイオリン協奏曲も大好き。
ブルッフ、メンデルスゾーン、チャイコフスキー、弾けなかったけど楽譜を手に入れてワンフレーズだけ弾いたりしていた。
おまけに自分の演奏を録音しては聞いて楽しんでいた。
ヴァイオリンがとにかく好きで、ただただ楽しかった。
そんな自分時代を西谷国登を知って思い出した。
きっと「熱」を感じたからなのだろうと思う。
西谷国登に興味がわいて調べてみたら教本も出していた。
https://nkunito.com/kunitomethod/
紀伊国屋に置いてあったから中身をみてみたんだが、西谷氏のコメントがビックリマークだらけ。
文章にまで熱さがでちゃっとるがな。
内容自体はカラーで見やすく、取り組みやすい構成の教本になっている。
ただし
どんなにいい教本でも、直接習うのにはかなわない。
ヴァイオリンやってみようかなぁ、なんて心のどこかで思う人がいるならば、思いきって習うのが一番。
そのときは西谷氏のように楽しさを引きだそうとするタイプの先生に師事するのがいいと思う。
楽しんでこそだから。
ちなみに年齢は関係ない。
「19歳のときにヴァイオリンを始めてどっぷりハマったんだよね~」なんて言うと「遅すぎない?小さいときからやらないとダメじゃない?」なんて言われたことがある。
どうやら「ヴァイオリン=プロだけが弾くもの」と思われているのだろうな。
ヴァイオリン習う人すべてがプロを目指さなきゃいけないわけじゃないんですよ?
始めたいときが始めどき。
そんでちょいと基本を身につけたら、オーケストラに参加するのがいい。
たくさんの音に包まれて一つの音楽が出来上がる、しかもそこに参加しているわけだから、これがなかなか気持ちいい。
一人演奏は恐ろしいほど緊張するけど、みんなで演奏すると楽しみやすいのだ。
そう思うと、先生がオーケストラを持っていたらなおヨシ。
あぁ、書くほどに当時の記憶や想いがどんどん出てきた。
今宵はエアーヴァイオリンで悦に入ることにしよう。