
「長期投資の方が安全。短期売買はノイズだらけで難しい」
かたや
「短期売買の方が先が読めて安全だ。長期投資の方が難しい」
ネット上を見渡すと意見がわかれています。どっちが正しいのでしょうか?
これは結果が出ていればそれがその人にとって正解です。
・・ではあるのですが「そりゃそうだろ!」って思われちゃうので、この先へつっこんでみます。
実はこれ、言っている人たちの土俵が違っているから視点が違うんですよね。
- 短期売買は「需給を見極めて売買する」
- 長期投資は「企業の儲けの見通しをみて売買する」
見るポイントが違ってくるので、最初の発言はどっちも正解なんです。
長期投資はこれからも利益が出続けそうかみる
長期投資は企業の稼ぎの見通しをみて保有します。
経営が将来に渡ってうまくいくかは確実にわかるものではないですが、コカコーラやアップルなど、ブランドが確立していたり熱烈な固定ファンが集まる企業というのはそう簡単にずっこけるものではありません。
優良な連続増配銘柄というものであれば手堅くなるわけです。(ベンチャー企業は別)
こういう投資をする人からしたら長期投資は安全なものになってきます。
短期売買はノイズばかりにみえますし、誰かが儲けたら誰かが損するような投資は投資といえずギャンブルにみえます。
短期売買は買いたい人・売りたい人のシーソーゲームをみる
短期売買は需給のかたよりをみて、買う売るをします。
需給のかたよりをみるとは、買いたい人と売りたい人どっちが今多いのか?を見極めるってことです。
さらにいうと、ただ買いたい人売りたい人がいるだけじゃ値段が動きません。
「今より高い値段でもいいから買いたい!」って圧力が売りを上回ると、株価が上がっていく。
「いくらでもいいから売りたい!」って圧力が買いより上回ると、株価が下がっていく。
かたよりが大事。かたよりを見るんです。
だから長い期間よりも短い期間の方が読みやすくなります。
なかには1分単位という極端に短い時間の方がわかりやすいことも確かにあります。
もはやチャートすらも必要とせずに、歩値や出来高をみて勢いが出はじめ方に乗る・勢いが止まったら降りる・読みがはずれたらすぐ逃げるって売買です。
こういう売買は時間が延びるほど読みが難しくなります。
ましてや明日あさって、数ヶ月後の需給のかたよりなどわかるわけありません。
だから「長期の方がむずかしい。というか全くわからない。わかるわけがない。どう考えたって短期の方が安全だ(すぐ逃げられるし)」となるわけです。
疑問に思ったら投資スタンスがぶれているかもしれない
投資スタンスが確立していれば、長期と短期どっちがいいの?なんてことに本来はなりません。
が、投資法を模索している段階でこの二つの情報がきてしまうと「どっちが正解なんだよ!?」となってしまうのです。
もしも疑問や迷いがでた場合、投資スタンスが決まっていない可能性が大!
そんなときはいったん立ち止まって、自分の投資スタンスは短期なのか長期なのか抑えておくことをおすすめします。
それによって磨く能力が変わってきますからね。
軸となる柱を立てると安定しますし、反省も活きやすくなるって実感しています。