ゆきまるです。(@yukidarumaTrade)
株価の伸びを期待するにはその企業の業績が伸びていなければなりません。
業績が伸びている場合、もう一歩ふみこんで質を判別できれば投資の精度が高まります。
競合に比べて強いビジネスをもっているのか、それとも相場全体によって上がっているだけなのか。この差は大きいですからね。
その判断のためにビジネスの仕組みや実店舗・サービスそのものに目を向けることが必要だとよくよく感じています。
そうしたなか「MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣
」の著者であるシバタナオキ氏の2冊目の著書が発売されました。
とっつきやすい本
最初の著書では「内容がむずかしい」「そもそも決算書の読み方がわからない」「どうやって資料を読んでいるのか知りたかった」という声があったようです。
その声にこたえるべく発刊されたのが今回の本。
決算説明資料を使って、どの情報を拾っているのか、それをどう評価していくかが順番に紹介されています。
具体的なので「こうやって情報を利用しているんだな」とわかりやすかったです。
なお、全体のボリュームは1冊目と比べて少ないです。
量も値段も3分の1。
初心者向けに用意されたので、とっつきやすい本になっています。
でも初心者用とあなどるなかれ。
決算資料を読み解く流れが丁寧に書かれているので、ためになります。
スタートトゥデイの分析だけで半分を占める
分量の少ない本ですが、そのうち半分がZOZOTOWN(スタートトゥデイ)の分析にあてられています。
そして決算説明の資料は通期決算ではなく四半期決算を使います。
(なぜ四半期決算の方なんだ?に対する答えは本をご覧ください)
ここではスタートトゥデイの「2018年3月期 第2四半期決算説明資料」を使っており、書籍内ではそのキャプチャ-画像が掲載されています。
が、これは読者自身で資料を用意した方が勉強になります。
スタートトゥデイのIR「過去決算資料」ページにありますので、リンクを記載します。
これを片手に本を読んでいくのがおすすめ。
確認すべき重要な指標をおさえよう
ビジネスによって重要な指標は違っていきます。
確認していく重要な指標をKPIと言いますが、このKPIをほとんど意識していませんでした。
スタートトゥデイについてはこの3つ
- 取扱高
- 売上
- テイクレート
テイクレートは自分で計算する必要がありますが、計算式も本で紹介されています。
これが他のビジネスになると、追うべき数字が変わってきます。
売上・利益・ROEのように四季報にのっている数字だけを参考にしがちでしたが、重要数字というのはビジネスによって変わるんですね。
こう聞けばそりゃそうだと思うわけですが、実際のところ意識していない人は多いことでしょう。
重要な指標は何かをつかんで推移を追う、という習慣を身につけることにします。
長期投資家として能力をみがき続けよう!
この会社ってすごい強みをもっているんだなぁなんて判別できるようになったら、投資力が何段も上がりますね。
長期投資をするうえで、ビジネスを見る目はみがくべきもの。
これってサラリーマン投資家にとっては非常に難しく、本当のところ実際にビジネスをしていなければ厳しい面もあるように思います。
ビジネスが肌感覚になっていないと直観や嗅覚は育ちづらいところがあるでしょう。
でもこういう力をつけようと焦点をあわせて日々積み重ねることで力はついてくるもの!
きっと1年後の自分は今の自分にない感覚を身につけています。
この本で得た気づきを利用して、もう一歩進んだ企業分析をしていきます。