東証2部のアイアールジャパンが押し目を作っては年高を繰り返しながら上げていっています。

安心しながらホールドできていますが、そういえば肝心のビジネス自体をよくわかっていません。
社名と四季報から、IR関係のサービスを提供しているんだよねという程度なんですよ。
決算数字と値動きの判断で購入
こんな状態でなぜに買ったかというと、決算数字がよく株価が上昇トレンドだったからです。
なんせ営業利益率やROEが20%台と高い水準ですから、これだけで優位性の高いビジネスなんだろうなと単純に思っています。
さらに発行株数が1,000万未満で設立5年以内の東証2部、さらにオーナー銘柄。これは株式分割も一部昇格も期待できそうだとみたわけです。
優待がないのは残念でしたか、それをスンナリ許容できるほどに並ぶ数字が理想的だったのです。
結果的に決算結果も株価も順調なのでいいですが、でも長期保有するうえでやはりビジネスを知る必要があるよなぁと思います。
決算説明資料からビジネスをみていく
ということで、前説明資料をもとにどんなビジネスをしているのかみていきます。
利用した資料はこちら
サービスが大きく3本ありますが、主力はIR・SRコンサルティングです。これだけで8割を占めていますね。

投資家向け情報、株主対応、企業統治アドバイス、投資銀行業務、証券代行業務、株主判明調査なんてこともしています。
顧客層がおもしろくて、5,000億円以上の時価総額がある上場企業がメインなんです。しかも半分近くが顧客になっています。

上位企業をつかんでしまっているのがすごいなと。
こうやってしっかりした実績があるので、他企業からも相談を受けるシーンが多く出てきそうです。
プロキシーファイトという委任状争奪戦でも支援をしますから、専門性の高さを感じます。
これが利益率の高さにつながっているのでしょうね。
売上の伸びしろたくさん
株主目線な企業が増えてきていますし、外国人株主も増えていますから、アイアールジャパンのサービスを求める顧客数は増えていくだろうなと想像しています。
時価総額5,000億以上の企業は約280社あるので、約140社が利用していることになります。
強引ですが、メインビジネスの売上34億円をそのまま顧客数でわると、一顧客あたり売上は2,400万円です。
時価総額5,000億以上の企業からしたら負担の大きい経費になっていないと思われます。
たとえ既存顧客の単価が頭打ちしても、積み上げた実績によって新規顧客を呼び込めるでしょう。
ビジネスをつかむための目を育てていく
アイアールジャパンのビジネスって、飲食のように実店舗を利用して判断することができないですし、一般消費者向けサービスでないのでイメージしづらいところがあります。
決算資料を眺めても「こんな感じかな?」というイメージレベルが正直なところではあります。
それでも自分で調べて見立てることのメリットは大きいんですよ。
自分なりの根拠ができることで、相場の値動きに翻弄されなくなりますからね。
ビジネスをみる目はそんな簡単に身につくものではないでしょうけど、努力を続ける価値の大きさは間違いない。
なにより楽しいですよ。こんなことで稼いでいるんだなーって知るのっておもしろい!将来の伸びしろをボンヤリとでも想像できるようになるのも楽しいものです。
長期で投資する以上、この能力を育て続けます。